Sunday, July 31, 2011

本日新しいCD Otophonicscape(オトフォニクスケープ)をリリースいたしました。

オトフォニクスとサウンドスケープを合わせた造語ですが、立体音響によるサウンドスケープ的な意味です。

今回のCDにはCDのレッドブックで規定された最大容量である74分に対して、ぎりぎりともいえる73分50秒をノンストップCDとして作成してあります。トラック数は69トラック。デモCDにふさわしく、短いトラックが次から次へと繰り出されるので、色々な音場を瞬時に渡り歩くような体験が出来るかもしれません。

内容としては以前にテストで頒布していたOtophonic Gadgets 2007と同じトラックが含まれるため、以前に頒布を受けてくださった方はだいたい半額にて頒布させていただきます。半額頒布に期限はありませんが、原則としてOtophonicscape頒布終了までの対応となります。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

Thursday, July 14, 2011

前回のCDはその時点での成果をまずは形にして、興味を持ってくださった皆さんにまずは聞いていただく目的で作ったものでした。
どなたにお出ししても恥ずかしいことのないようにこだわった、CDそれ自体が作品のようなものでした。
なるべく品質にもこだわり、国産最良の太陽誘電製のメディアを用い、信濃絹糸製のドライブで書き込みを行い、16P(表紙含め20P)のブックレット、バックインレイ、キャップなどもCDの規格に合わせたものをすべて手作りし、少量ずつ一枚につき数時間かけてひとつひとつ手作業で形にしては発送しておりました(いわばマニファクチュアです)。

CDを焼き、両面印刷されたブックレット本紙を表紙と重ねて折り、製本用ホチキスで止め、裁断し、バックインレイとキャップを印刷して裁断し、折りの部分には点線カッターをかけてから折り、レーベルを印刷してスタンパで貼り付け、アセンブルしてからキャラメル包装代わりにビニールケースに収める…。

そうやって作ったCDを並べて、まるで工業製品のように同じ姿で整然としているのを見て不思議な感慨に襲われたものです。現代の工業規格に極力沿ったものを作っているので、そのままCDショップの棚に紛れ込ませてもパッと見にはまず気づかれない。であるにもかかわらずすべては手作業で作られた家内制手工業。
こういったものを特に宣伝することもなく細々と頒布していました。

立体音響に興味のある方が探してくださって有難いことに頒布を依頼してくださり、様々な人の手にわたっていきました。

そして十分にいきわたったのでしょう。今年に入ってからは頒布の依頼が来ることはなく、スナップショットの頒布は無事に終了しました。

今はその後の音源なども併せてリファレンスになるデモCDを作成しています。
月末までにアナウンスできると思います。以前頒布を受けてくださった方に特典も企画中です。
お楽しみにお待ちくださいませ。