Thursday, April 19, 2007

otophonicsの行き着く究極の姿としてずっと研究しているシステムがあります。仮にExperience Equalizer(以下EE)と名付けられたそのシステムは、完全な立体視システムとotophonicsを組み合わせることにより、ある空間における視覚及び聴覚の体験を他者と共有することができるという、完成すれば究極のAV体験が可能なものです。
ただし、立体音響はスピーカーが二つあれば可能なのですが、視覚の方はそうも行きません。そこで、現在専用のハードウェアの研究を行っています。
今回環境音のデモンストレーション作成を行う際、PCでちょっとだけでもその雰囲気が味わえるようなデモが作成できないかなと思い立ち、ここ数日方法を検討していたのですが、ようやく現実的な落としどころに着地しました。
結果的に、EEシステムを取り付けたNASSU(otophonics収録に使用しているサウンドシステムです)の右目の視覚情報のみを取り出し、これをotophonicsと組み合わせて立体音響付き動画を作成しました。
動画はただでさえ試験中のシステムから作成している上に圧縮率の高いflvのため、荒い上に視野も狭いのですが、それでも雰囲気の一端は味わって頂けるのではと思います。
なお、この動画に限らないのですが、otophonicsは音圧を稼ぐような処理を行う通常のミックスダウンと異なり、すべての音量帯域を聴覚の音量帯域に合わせるようにしています。
また、小ボリュームでも効果が高く得られるようにするには単純にリファレンスサウンドの干渉を脳が行うよりも高く設定すればいいのですが、それでは聴き疲れがしやすく、また若干自然さが損なわれてしまいますので、otophonicsでは自然な干渉度に設定しています。
従って、視聴時には耳に無理のかからない範囲でなるべくボリュームを上げてお聴きくださいますと、最も高い効果を得ることができます。ただし、くれぐれも耳に負担のかからないようにお願いいたします。

デモの場所はこちらです。
まだメニューからはリンクを張っていないので、ブログを見て頂いた方限定です。

ところで、今までは訪問してくださる方の数をなるべく正確に把握したいのでhtaccessなどで直リンクを無効にする方向に持って行っていたのですが、ブラウザごとに降るまいが違ったりとちょっと気持ち悪いのでいったんやめにします。
でも、極力直リンクではなくhtmlにリンクを張ってください。よろしくお願いいたします。

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